観て良かった

って思う映画って数少ない。

昨日シカゴ国際映画祭で観た映画、エンディングノート。日本人の砂田麻美さんによる初監督映画。がんに侵された自分の父の死を追ったドキュメンタリー。

(ネタばれ防止のためあまり内容についてはかたりません。)

観終って・・・いや、もう打ちのめされましたよ。なんでしょうこの感覚は?自分の父の死なのに、どこか淡々としていてそれでいてなんかもう涙止まりません、しかも笑いもあり。すべて必要要素が詰まっていて、それでいて長すぎない。

ある監督?が言った言葉。(ごめんなさい、誰が言ったかは忘れてしまいました)
部屋に入るシーンを撮るとき、ドアーを開けて実際に入るところを撮らなくても部屋へ入るという行動は観客に伝わる。このドキュメンタリーにはそういった観客の経験や知識によって埋められるところを埋め、余分なシーンはなかった。

先日監督の欲張りすぎシーンの詰めすぎ、それでいて言いたいことがうまく伝わっていない映画(170分!ですよ)を観たあとだったのでこの映画の構成のうまさには脱帽するばかり。

http://www.ending-note.com/